グリチルリチン酸2K、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリルという名前がよく似た化粧品成分、それぞれの特徴と違いについて

制汗剤をはじめとするスキンケア商品の成分を見ていると、よく似た名前のものがあり、違いがよくわからないことがあります。

グリチルリチン酸2K、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリルなどは、その典型的な例といえるのではないでしょうか。

今回の記事では、それらの成分の特徴や違いについて紹介していきます。

グリチルリチン酸2Kとは?

グリチルリチン酸2Kというのは、水溶性のグリチルリチン酸の誘導体で、グリチルリチンにカリウムが2つ結合した成分で、グリチルリチン酸は甘草根エキスを主成分としています。

その用途はさまざまなので、普段使っている化粧品やスキンケア用品をチェックしてみると、いくつかグリチルリチン酸2Kと記載されているものがあるかもしれません。

主に配合されているものとして、化粧品やコスメ、日焼け止め、シャンプー、鼻炎用の薬、目薬などがあげられます。

グリチルリチン酸ジカリウムとは?

グリチルリチン酸2Kと同じ成分です。グリチルリチン酸2Kというのは、グリチルリチン酸ジカリウムを簡略化して表記されたものになります。

そもそも、グリチルリチン酸とは?

グリチルリチン酸というのは、薬用の植物としてさまざまな国で利用されている甘草(マメ科植物カンゾウ)の根茎から抽出できる成分で、漢方の原料として主に利用されています。

また、その効果効能の高さが認められ、生薬の王とも呼ばれていて、日本の国内で売られている漢方薬にも広く使われています。

服用する漢方では、アレルギーや肝機能障害への効果が期待でき、炎症を抑える作用の強さから目薬としても利用されています。

また、化粧品では炎症を抑える作用や美白効果が期待できるとして、化粧品やスキンケア用品、ニキビケア用品などに利用されており、特に肌荒れやニキビなどには高い効果が期待できるとされています。

グリチルレチン酸ステアリルとは?

先ほど紹介したグリチルレチン酸2Kはカリウムを結合したものでしたが、グリチルレチン酸ステリアルというのは、グリチルリチン酸にステアリルアルコールをエステル結合したもので、グリチルリチン酸の誘導体です。

油溶性で、グリチルレチン酸2Kに比べると抗炎症作用が強いものですが、その成分は同じなので効能も同じです。

より抗炎症作用が強い化粧品や医療品に利用されているほか、マスクやメイクアップ化粧品、顔拭きシートなどにも利用されています。

そもそも、グリチルレチン酸とは?

グリチルレチン酸ステアリルのグリチルレチン酸というのは、グリチルリチン酸を加水分解したものです。

加水分解というと、スニーカーのソールや革靴などのインソールがボロボロになった時に目にする機会があるのですが、簡単に言うと物質に水が反応することで物質と水分が結びついて、バラバラになる状態のことです。

なぜグリチルリチン酸を加水分解する必要があるかというと、非常に高い抗炎症作用を持つグリチルレチン酸は、さまざまな化粧品や、病院で使われる医療品などに配合されているほどの有用化合物なのですが、植物のそもそもの含有量が少ないため、あまりたくさん生産することができないからです。

つまり、グリチルリチン酸を加水分解することで、グリチルレチン酸の生産量を補っているということです。

グリチルリチン酸2K、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリルの違いについて

グリチルリチン酸2Kとグリチルリチン酸ジカリウムは同じ成分で、グリチルレチン酸ステアリルは、グリチルリチン酸2Kのおよそ2倍作用が強いものとなります。

甘草という植物からエキスを抽出しているため「甘草エキス」と表記される場合もありますが、その場合も効果が同じです。

ニキビケア用品や化粧品をチェックしてみるとわかりますが、甘草エキスには肌荒れやニキビケア、ニキビ予防、ニキビ肌の洗浄、ニキビ跡のケア、赤みケア、敏感肌にもの優しい、皮膚にうるおいを与え健やかに保つ、しみやそばかす、手荒れ、しもやけ、ひびなどに対する効果が期待できるとして、商品に記載されています。